2次方程式の実数解の個数


ときどき、変な教科書があります。そんな例です。

以下は、某出版社の数学Ⅰページです。

☆印をつけた個所が3つあります。

①が2つの実数解を持つのは良いですが、いきなり、a,b,cの値を確認して、b^2-4ac を計算し、その値が正であることを確認しています。

②③を経て、それが「判別式」と呼ばれるものであり、2次方程式の実数解の個数はこの値によって異なる。とまとめています。

?????

いったいどこから、b^2-4ac は出てきたのか?

かなり無理があります。

この説明は、「判別式をすでに知っている人が、知っている人のために書いたもの」になってしまっている訳です。


この教科書を使っている先生が、この教科書通りに授業を進めるとは思いませんが・・・、教科書もこんな状況だったりすることもあります。

ちなみに、同じ出版社の別の教科書では、普通に問題ない流れで構成されています。

面白いですね。