教えない授業
数学は、「思考」であり「試行」の学問である。と書きました。
そこで、『教えない授業』を考えてみましょう。
例えばひとつの例題を授業で扱うとします。
我々教師は、「さてどう教えようか?」と考えて、授業計画を立てますね。
いわゆる教材研究です。
でも、なにも”教えず”に、自分たちで考えさせたらどうでしょう。
自分で解答を読み解く力は、生徒にとって大きな力となるでしょう。
しかし、ただ、自分たちで考えさせるだけでは、ただの手抜きですね。
どの例題ならば今の生徒たちの力で届くのか?理解できるのか?
解ったつもりでも、実は隠されたポイントがある場合もあります。そのポイントはきちんと押さえてあげないといけません。
それをふまえたうえで、「教えない授業」も良いかも知れません。
また、教えないことで、先生のペースではなく、生徒自身のペースでじっくり考えることができる。そんな時間を与えられることにもなります。
じっくり考える。まさに「思考」です。
いつか、このサイトで具体的な例題を取り上げてみましょう。