だから導入が大切


弧度法を使うことで、グラフが楽になることを先に述べました。

すると、導入が大切になります。

弧度法の導入は教科書によって若干の違いはありますが、

弧の長さに対する中心角として定義されます。

これは、とくに問題ありません。

問題なのは、その次に、弧度法を度数法に変換する作業です。

もちろん、どちらも角度を表す単位ですから、変換はできなければなりません。

しかし、弧度法を度数法に変換してしまっては、弧度法の利点がなくなってしまいます。生徒に、弧度法を度数法に変換して考える癖をつけさせてはいけません。

弧度法は、あくまでも弧度法で処理させるべきですね。

だから、弧度法であらわされた角の三角比の値を考えるときに、授業の工夫が必要です。

例)

 π/4=45°だから、 sinπ/6=sin30°=1/2 ではダメです。

 sinπ/4=1/2 とできるようにしないといけません。

単位円を使うときも、等分(分数)をイメージできるような指導をしましょう。

ここで、きちんとイメージをつけられれば、グラフの導入、発展でもきっと生徒の理解は進むでしょう。

※ 図を示せないので、上記の説明がやや不十分ですが、お許しください。

  希望の方には、指導用のプリントも提示します。