弧度法の優位性・利便性


弧度法は、三角関数のグラフをかくときにその存在価値を発揮します。

y=sinxのグラフは、形は決まっていますから、基本的に5つの点を取ればかけますね。

5つの点は、弧度法と度数法ではそれぞれ、

 度数法・・・ 0° , 90° , 180° , 270° , 360°

 弧度法・・・ 0 , π/2 , π , 3π/2 , 2π

です。


実際にグラフをかくとなると、

度数法では、メモリが必要になります。しかし、弧度法にはメモリは必要ありません。  【図1,2】

なぜなら、周期である2πを4等分すれば取れるからです。周期2πを半分、半分に切っていけばよいのだから。

すなわち、点の取り方としては、まずは、0と2πのふたつ、そしてその半分(中点)であるπ、さらに半分にする(中点を取る)とπ/2と3π/2がとれます。 【図3】

y=sin2xのグラフならされにその便利さが分かります。周期はπですから。

すなわち、0とπのふたつ、そしてその半分(中点)であるπ/2、さらに半分にする(中点を取る)とπ/4と3π/4がとれます。 【図3】

目盛はなくて大丈夫ですね。必要なら、後からつければよいですね。どちらも、図3でかけます。

グラフ用紙を用意してみました。

図1

図2

図3

このように、弧度法は、πを基準としてそれを分数を使ってあらわすので、目盛なしでグラフがかける訳です。

別の、項目でも述べますが、グラフはかくことよりも、使えることが大事ですから、三角関数のグラフがササッとかける弧度法は非常に便利ですね。